フィギュア(人の形を模したもの)の制作過程を通した(指輪・リングやペンダント、ブローチから装身具以外のオブジェなども視野に入れた)作り手の想いなどを交え、このページでお伝えしております。
【想作:1】
漠然と頭の中でイメージしていたものとしては
斜向きの角度で、より立体感のあるカメオだったり
船首像(フィギュアヘッド)のような感じでしょうか。
ファーストステップとしては、大まかなフォルムから
頭部へのアプローチですが、どうしても似てしまいますね。
これから個性を出してゆきたいと思います。。。
船首像(フィギュアヘッド)とは・・・
航海の安全を祈願し、船を偶像化した事を背景に
船員の多くの男達から船が女性視(または女神と)されるようになり
女体がモチーフの船首像が掲げられるようになったともされています。
(他にも諸説あるようです)
【想作:2】
フィギュア本体も8割方フォルムが決まりました。
まだまだ微調整する個所や、客観的に見て修正する個所を
探りながら、理想的なプロポーションにアプローチしてゆきます。
この角度だと、それほど短く感じられないかもしれませんが
肩上ショートカットの髪がなびいている感じになっています。
制作が進行するにつれ、妖精をテーマにしてみようと
背中に蝶々の羽を背負わせてみたところです。。。
【想作:3】
蝶々の羽のデザインです。。。
全体的なシルエットは、くりから工房がずっと採用している
片側向きに重なる羽のデザインにて今回も進行中です。。。
羽の模様は、唐草風にアレンジした模様を中心に
ゴチャゴチャし過ぎない程度にまとめてゆきます。
【想作:4】
フィギュア・パーツと、フレーム付のリング・パーツを
組み合わせてみたことろの正面のワン・ショットです。
左手の人差し指に着けると、指の脇の部分から
蝶々シルエットの羽がチラリと見えるような感じです☆
【想作:5】
昨日の時点では、フィギュアは裸体でしたが
片側のショルダーから成る薄手のシルクを想定した
衣服を着用させてみました。。。
衣服のひだ等は、一昨年パシフィコ横浜で開催された
海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアからの至宝
「海のエジプト展」にて展示された『王妃の像』がモデルです。
【想作:6】
これまで、リング(指輪)限定として進めてきましたが
ここに来て、特に何用という事を決めずに
フレキシブルなパーツとする事にしました。
よって、制作してきた蝶々の羽やリングの枠を外し
妖精というコンセプトも一旦保留としておきます。
(この原型を使ったバリエーションとして
妖精を作る事は、将来的にあると思います。)
今まで進めてきた指輪は勿論の事、ペンダントやブローチ
また先々には装身具以外のオブジェなども視野にいれています。
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くりから工房プロデュースによるHP
和地一風の根付2011年の作品集に
本日新たに2作品がアーカイヴされました。
第34回「日本の象牙彫刻展」で冨永惣一賞を受賞した「尚武」
一風の真夏の夜の妄想の産物である「待ちわびて」と
よりパーソナルな視点による2作品です。。。
【根付とは・・・】
根付とは元来、印篭や煙草入れを、着物の帯び通し吊るす際の
『留メ具』としての役割を果たす『用の美』を尊重した装身具であり
現代では、その洒落の利いた粋な存在価値が珍重されるようになり
コレクターズアイテムとして愛好家から親しまれています。
サファイヤ(サファイア)とブルームーンストーンのピンキーリングで、想いを映したオリジナルデザインのオーダーメイドのジュエリーを御紹介致します。
【order-made】の中のdesign-sampleに関するコンテンツ
10/16付で『サファイヤ・ピンキーリング(左手小指用指輪)』の
カスタマー専用ページが追加されました☆
6×5mmサイズのサファイヤを用いた
ピンキーリングのオーダーメイドです☆
御依頼主様にとって、今年は大きな転換の年であると共に
様々な繋がり、そしてまた巡り会わせの年であるとの事で
「メビウスの環」をモチーフに制作させて頂きました。
モダン・アートなども好まれる御依頼主様に相応しい
捻りや歪みを意識した「うねり」のあるフォルムです。
サイドには以前御注文頂いた指輪との共通のモチーフ
細く鋭利なシルエットの月が透かし彫られています。
サファイヤを挟んでアクアマリンが1ピースずつ留めてあり
それはまるで左手の小指で小宇宙が展開されているかのようで
月の脇に留めてある方のアクアマリンは、月の向こうで
さりげなく星が輝いているような景色にも見えます☆
サファイヤそのものに、とても気品のある輝きがありますので
それに導かれるような光沢のある仕上がりとなりました♪
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御依頼主様の30歳の誕生記念として
御注文頂きました「U字馬蹄」がモチーフの
サファイヤ・リングのオーダーメイドです☆
横から見ると個性的なプロポーションのサファイヤが
U字馬蹄のセンターポジションにシンボリックに留まり
更に7ピースの小さなサファイヤが、U字に沿って配されます。
またリングの両サイドには「自由・迅速・勝利」の象徴である
翼を図案化して描き、30歳のアニバーサリーに添えます。
今後、想作するスペースは大きく分けて
2つの場所で進行する事になりました。
貴金属の加工を中心としたスペースがこちら・・・
日中は自然光を豊かに取り込み、明るい環境です♪
基本的なスペックは今までの物をそのまま使っていますが
2つの場所に分けた事によって、机上がスッキリしました☆
何も考えずに漠然と、これらの荷物を運び込みましたが
あっという間に、このような定位置に収まりました。。。
2つ目の作業スペースは、またの機会に・・・。
【about 2nd quricala factory 2009-2011】が
PC閲覧用の「about」ページ内に追加されました。
何だか、そこに行けば未だこんな景色が
残っていそうな感じがしますね。。。
思えば、1st quricala factoryページの制作時は
(取材などで撮って頂く機会は多かったものの)
渋谷時代の手持ちの写真が少なかったのですが
2nd quricala factoryは、ブログに店内の様子を
アップする機会も多かった事もあり、たくさん残っていました。
但、作業スペースの方を写した画像は極端に少なかったです。
(常にとっ散らかっていましたしね・・・;)
これにて世田谷代田の工房に関する記事は最後になります。
過日、大家さんへの店舗の引渡しを経て
今週で様々な手続きが全て終了しました。
ここにも色々な出来事や想いが詰まっていましたが
やはりこうして中身が綺麗に片付いてしまうと
「この店舗は明るくて広かったなぁ」と感じます。
この明るさを演出してくれる4枚の大きなガラス戸と
戦前のアンティークのドアは、色々と考えましたが
やはりこの場所が相応しいと判断して置いてゆく事に決め
大家さんも大変喜んで下さいました。。。
おそらく、もう2度と店舗を持つ事は無いと思いますが
12年間に及ぶ店舗活動で得た様々な出来事を誇りに
先ずは自身の傷みきった部分をニュートラルにし
新しい可能性を探ってゆこうと思っています。
くりから工房にてHPをプロデュースしている
「和地一風」の根付も5年ぶりに出品されている
第34回「日本の象牙彫刻展」@日本橋高島屋を
観覧して参りましたので御紹介させて頂きます。
見事、冨永惣一賞を受賞した和地一風の「尚武」は
近年始めた剣術に因んだ自らの手引きのような位置付けで
販売する事を目的とせずに制作した作品であるが
それが反ってコレクターの蒐集心を刺激するのは常。
個人的に親しく、またファンでもある中堅作家さんが
本展に出品されていないのが大いに残念ではあるが
古来より美術工芸品の素材として珍重されてきた象牙が
美術を通して日本人の秩序によって守られている事は確かである。