目白に出掛ける用事があったので
昨年の「恐れ入りやの鬼子母神」につづき
江戸三大鬼子母神の2箇所の探訪となる
「雑司が谷 鬼子母神」に立ち寄ってきました。
由来などは「法明寺鬼子母神堂HP」を御覧になって頂くとして
解放感のある広さで緑が溢れるこちらの境内でもあちらこちらに
鬼子母神の三昧耶形とされる柘榴をモチーフにした意匠が
バラエティ豊かに配されていて、それを探すだけでも面白いです。
欄間の木彫りのような具象から象徴的に図案化された柘榴まで
たくさんの柘榴モチーフの意匠を発見する事が出来ましたが
その中からお気に入りの数点をピックアップしておきました。
「鬼」の字に関しては「恐れ入りやの鬼子母神」でも記しましたが
こちらの鬼子母神像も鬼形ではなく、吉祥果を持ち幼児を抱いた
菩薩形です(法明寺鬼子母神堂HPにお姿が掲載されています)ので
「鬼」の字にある最初の一角がつかない鬼の字が正式名称だそうです。
こちらの画像は境内にある鬼子母神像で、その羽衣にも柘榴の意匠が
彫り込まれています(1枚目の画像、2段目右側のものです)。
彫りの深いお顔は菩薩系というよりは仏道に帰依する前の
訶梨帝母(ハーリーティ/カリティモ)の豪傑な面影を残す
豪快母ちゃん!といった感じで、個人的には親しみあります(笑)
さて、月成作【挫喰髏(ザクロ)】に纏わる探訪
残る江戸三大鬼子母神は「正中山 法華経寺」。
こちらは近隣・周辺への用事はなさそうですので
実家に帰る際に途中下車して立ち寄る事にします。
「2013年~想作初め」にて披露した半蛇の制作
(半蛇は般若の語源の由来である
~「鬼の研究」著者:馬場あき子氏より)
その進捗状況などを少し書き留めておきます。
先ず、テーマは最後まで迷いましたが、決断しない限り進まないので
今回は「道成寺の清姫」の物語を想作してみる事にしました。
(物語の詳細は「安珍・清姫伝説」を御参照下さい)
・・・という事で、その意匠に必要とされる
蛇を象った刺青が施された裸婦は「清姫」となり
ちょっと個性的なフォルムを描いた道成寺の梵鐘と
解されるパーツと一体化させてみました。。。
その後、清姫の下半身は蛇として姿を表し(半人半蛇)
龍のように火焔を纏いながら梵鐘に巻き付いています。
蛇身と化した清姫によって焼かれた梵鐘は大きく歪み
炎に剋された固い金属が儚くも熔解する柔らかなフォルムは
金属が萎えてゆくような独自の解釈で導き出しています。
実はこの時点でも、未だ何に成るのか決めておりません。
(ペンダントなのか、根付なのか、置物なのか、、、)
ですが、この部分の想作は手を止める所に到りましたので
取り敢えずこの部分だけ先に鋳造してみることにしました。
この作品は最後までこんな感じで進行させようと思っています。
先日のPCの不具合ついでに、春頃からもう1つスッキリしない事が・・・
「ゴミ箱を空にする」にして、ゴミ箱の中に何も入ってなくても
ゴミ箱のアイコンは未だ何か入っている状態の表示だったのです。
少し調べてみて、簡単な対処法を試みましたが全くダメで
結局、ゴミ箱内に含まれているファイルが破損していたようで
そのファイルを消せないと、ゴミ箱が空にならないようです。
【対処法】
1:マイコンピュータからCドライブを右クリック→プロパティをクリック
2:ツールタブから「チェックする(C)」ボタンをクリック
3:チェックディスクのオプションの両方ともにチェックを付け、開始をクリック
これで再起動時にディスクのチェックが開始されますが、結構な時間を要します。
当方の場合、1時間弱ほど時間が掛かりましたが、
起動時には見事にゴミ箱のアイコンも空の状態になりました。
何だかようやくスッキリした感じです。。。
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※【役立った情報のシェア】カテゴリーの記事に関しましては
当方における小さな経験や情報収集を元に記しておりますが
本記事に関する御質問や責任にはお応え出来ません。
試行される際は、各々自己責任の下にて行動されますよう
ここに改めてお願い申し上げます。
夕べ、PCを立ち上げようと電源を入れたら
永久的に再起動が繰り返されるようになりました。
昨日の夕方、PCを終了する時に何かを更新している様子だったので
その更新したものと何かの相性が悪くて動作がおかしくなったようです。
仕方なく再起動が繰り返されるPCを強制終了してから
セーフモードで起動(F8を押しながら起動する)して
「システムの復元」から、夕方の更新状況を確認してみると
「Software distribution service 3.0」とありました。
取り敢えず、その更新がされる前の状態まで戻してみて
改めて再起動してみると先程の不具合は改善されていました。
原因追求の調査をしてみたところ、どうもこれ↓のようです。
【Kingsoft Internet Securityをご利用の方へ重要なお知らせ】
当方は「システムの復元」によって不具合は改善されましたが、念のため…
「スタート」→「コントロールパネル」→「プログラムの追加と削除」から
「更新プログラムの表示」にチェックを入れ、Windows XPセキュリティ更新
(KB2839229)の有無を確認して、有る様であれば削除…となるようです。
セキュリティソフトはウィルスからPCを守ってくれる
大変ありがたい、また心強い正義の味方ではありますが
時にはこういうリスクがある事も頭の片隅で認識しておけば
突然の事態でも冷静に対処出来るかもしれませんね。
・・・と冷静なふりを装っていますが、結構焦りました。
来年の3月以降、Windows XPの製品サポートが終了後も
Windows XPを使い続けるには覚悟が要りますね。。。
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大いなる自然、そこには神が宿る
人々は神を畏れ敬い、神を祀る神社を建て
祈りと共に祭神の調度品を捧げてきた。
昨日の最終日「国宝 大神社展」に行って来ました。
神々が使う為に作られた調度品「神宝」には
地上世界で出来うる限りの叡智が結集されている。
神々が使う為に作られた調度品といっても
ピンと来ないかもしれないが、展示品の1つを例に
「女神が使う為に捧げられた化粧箱」があると書くと
神様がお化粧?というユーモラスな視点や
親近感も含めイメージしやすいかもしれません。
個人的にココに書き残しておきたいのは2点
1つ目の点は祭神の姿を現した「神像」について…
本来、人の目には見えないほどの畏怖
もしくは畏敬を抱く恐れ多い神の姿であるが
その姿は仏像とは違い、より人に近い感じで
人の姿に宿る神を表しているのかもしれない。
一方で、誰かが神像として自分の存在を残す為?
なんて毎度ながら突拍子も無い想像をしてしまう。
中でも・・・
兵庫県の伊弉諾神宮が所蔵している「女神坐像」
※文化遺産オンライン(文化庁が運営する文化遺産ポータルサイト)に
その画像が掲載されています。→「伊弉諾神宮神像」
画像では判り難いかもしれないが、
この女神坐像は下唇を噛み締めている。
そんな表情と伊弉諾神宮所蔵がリンクして
黄泉国で鬼女に化身したイザナミを思い浮かべた。
それは般若のような怒りを露わにした表情ではなく
下唇を噛み締めているだけの静寂な怒りの様であり
その内に秘めたる怨念は計り知れず逆に恐ろしい。
因みに、神像にはひび割れが入っているものが多いが
それは仏像のように彫刻に適した材料を選ぶのではなく
神としての意味が見い出された材料を使う事が重要視され
中には雷が落ちた木を用いるような事もあったという。
もう1つの点は菅原道真公(以下、菅公)について…
人として初めて神になった人物である菅公。
菅公については2009年にリリースした
「天神丑張子」のページで触れてありますが
天神となる前の菅公は雷神でした。
そんな菅公の姿が描かれた「束帯天神像」
こちらの天神像も伊弉諾神宮の女神坐像と同じように
下唇を噛み締めており、その様は怒りを秘めている。
菅公の怨霊は雷神の荒魂による轟きと成ったが
その雷神の姿が天神像に密かに描かれているのだ。
学問の神、天神さんで御馴染みの菅公であるが
個人的には荒ぶる雷神菅公に興味があるだけに
「束帯天神像」の意匠にはニンマリしてしまった。
そんな荒ぶる神の小さな発見が神々を彩る美にあり
いずれにせよ、万物の中から見い出される神を
より身近に感じられるという展覧会のコンセプトに
見事にハマってしまった「国宝 大神社展」でした。