くりから工房~Blog (Archive & Search)

トルコ至宝展~チューリップの宮殿 トプカプの美 | 2019-04-28

トルコ至宝展「チューリップの宮殿 トプカプの美」を乃木坂の国立新美術館にて観覧してきました。

「トロヤの最下層にはアトランティスが眠っている」
そんな夢物語のような伝説もあるほどのこの地域。

古くからアジアとヨーロッパを結ぶ交易の要地として
様々な国々の文化を柔軟に受け入れ融合することで
多様に育まれ、そして繰り返し支配者を変えながら
その文化と歴史を重層的に積み重ねてきたのだろう。

「至宝」と題されていたが、今回は装身具ではなく
六角形にカットされた大きなエメラルドを3つ配した
全長43cm程もある王座用の吊るし飾りのような
装身具の方にフォーカスされているようでした。

この射手用ながらも宝石が豊富に鏤められた指輪や
手鏡、短剣などに施されたマルチカラーの配色は
ここ数年の課題でもあり、古のセンスを焼きつけた。

こちらは、立法者スルタン・スレイマン1世の刀剣で
細密な意匠と彫金技術はアフメト・テケリュの作。

よくよく見てみると蛇と鳳凰が向かい合っており
黒い蛇は金色の唐草を纏うかのように絡めている。

そして最も時間を費やしてしまったのが
様々な装飾に描かれたチューリップの意匠だ。

チューリップはトルコ語でLale(ラーレ)
アルファベット「Lam Elif Lam He」で表され
それは順番こそ異なるもののイスラム教の神
アッラー「Elif Lam Lam He」と同じである事、
更にチューリップが1つの球根から1つの花を咲かせる
…そんな唯一性がイスラム教の一神教に通じる事から
トルコでは神が姿を変えて現れた象徴と暗示されてきた。

現代の日本人には少々馴染みが薄い
細身で、朝顔の蕾のように捻じれた
チューリップが当時は流行したようだが
やはり気になったのは…
・兜の彫金テクスチャ(34)
・釉下彩技法のタイル(68)
・壁用カーテンの刺繍(94)
・クッションカバーの刺繍(124,127)
辺りの、細身で下半分に向かって膨らみのある意匠に惹かれ
これらは他人様の邪魔にならぬようスケッチしてきたので
近い将来これらのオマージュを作品に昇華出来ればと思います。

~・~・~・~・~・~・~・

会場:国立新美術館(企画展示室2E)
会期:令和(2019)年5月20日(月) まで

トルコ文化年2019
トルコ至宝展~チューリップの宮殿 トプカプの美

広告

    検索

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。