みんなのミュシャ「ミュシャからマンガへ―線の魔術」をBunkamura ザ・ミュージアムにて観覧してきました。
ミュシャに関する展覧会は2010年の6月に三鷹で観覧した
生誕150年記念「アルフォンス・ミュシャ展」以来です。
【後世への影響を辿る】
いわゆる華やかな「ミュシャ様式」は現代に至るまで
様々なジャンルのアーティストの作品に繋がれており
本展ではその在り方も深く掘り下げた内容になっている。
例えばそれは明治期の文芸誌の挿絵から
1960年代後期のサイケデリックアートまで
個人的にも身近にあったグラフィックである。
こちらでは昨今話題の「体験消費」への対応でしょうか
撮影可能だったエリアから気になった作品を紹介します。
~・~・~・~・~・~・~・
【ミュシャと蛇】
サブタイトルにある「線の魔術」そのままに
その流れるような曲線から織り成される装飾として
『鏡によって無限に変化する装飾モチーフ』の中では
ミュシャの描く蛇のシルエットのように浮かび上がります。
背景の円と人物とでQの字を描く「Q型方式」で
後に多くのアーティストに取り入れられたとされます。
この四芸術の絵画を擬人化させた女性像の背景にある
小さく連なる円もまた個人的には蛇をイメージさせる。
こちらは「守護天使リング」の制作時に
資料としても活用させて頂いた思い入れのある作品。
カレンダーとして考案されたミュシャ様式の代表作の1つ。
背景の丸く縁取られた中に12星座が描かれています。
こちらも背景の花で飾られた円と人物とでQの字を描く
「Q型方式」のひとつであろうか…。
元々は某印刷所のノベルティとして制作されだけあって
モデルの膝の上には印刷物が大きく広げられている。
守護天使の資料に《黄道十二宮》を用いたように
今もしミュシャの作品を模写するとしたら
迷うことなくこの《夢想》を選ぶと思う。
そんな模写等に役立てられるのが次の作品です。
こちらは装飾人物の習作で、ミュシャの絶頂期に
学生・デザイナー・イラストレーターらの要望に応え
刊行された『装飾人物集』の中に収められている。
そして大変ありがたいことに(しかも大変お手頃な価格で)
ミュシャ装飾デザイン集―『装飾資料集』『装飾人物集』として
この貴重な2冊が1冊にまとめられリリースされています。
なかなか模写したりするまでには至っておりませんが
秋の夜長に何となくページをめくるだけで心豊かなひと時です。
~・~・~・~・~・~・~・
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
会期:2019年9月29日(日)まで
銀のカメレオンのブローチのオーダーメイドで、ローマンガラスの破片と貫(カン)入りオパールの彩りを添えたオリジナルデザイン・カスタムメイドのジュエリーを御紹介致します。
「割れた茶碗の破片でアクセサリーに出来るかしら?」
そんな扇蔵様の御題を気に留めていたところ
いくつかのローマンガラスの破片を手に入れました。
その中から今回は扇蔵様とも所縁のある扇形で
1000年以上の時を経た荒々しい表情を浮かべつつも
見ているだけが心が落ち着くブルーグリーンを選び
網目状に広がるクラックがユニークな煌めきを放つ
貫(カン)入りオパールの彩りとの組み合わせに
変幻自在のカメレオンの姿を重ねてみました。
ガラスの破片という特殊形状ではありますが
破片のアウトラインに沿って枠を巻いてゆき
裏から見てもどうやって留めているのだろう?と
そのセッティング方法も思わせぶりな仕上がりです。
カメレオンの頭部を少し傾けることによって
こちらを向いているような愛らしい表情に☆
ローマンガラス(ローマガラス、ローマングラス)とは…
紀元前から4世紀頃にローマ帝国領域で作られたガラスで
地中に埋もれていたガラス成分の珪酸や酸化アルミなどが
土中の鉄、銅、マグネシウムなどと化学変化を起こし
(その風化現象は「ガラスの銀化・金化」と云われる)
幾重にも形成した膜は虹色の輝きを放つものもあります。
~・~・~・~・~・・・
※Archive & Search
カメレオンのブローチ,カメレオンのアクセサリー,ローマングラスのブローチ,ローマガラスのブローチ,ローマンガラスのブローチ,ローマングラスのアクセサリー,ローマガラスのアクセサリー,ローマンガラスのアクセサリー,手作り,ハンドメイド,シルバーアクセサリー,シルバーアクセサリー,画像,ネット販売,通販