和蘭がモチーフのブローチのオーダーメイド。混乱した時代背景をテーマに和蘭に小さな狐を配したオリジナルデザインで、カスタムメイドならではの魅力あふれるジュエリーを御紹介致します。
蘭やカトレア系の花に狐を忍ばせたり
蘭そのもので混乱している姿を表したり
花びらの造形をデフォルメして立体化し
狐の存在をより一体化させるようにする等々
様々なアプローチで第一案を展開してみました。
各々の面白い部分を汲み取って下さった中
恐らく最初から思い描かれていたような
「蘭の上に狐がちょこんと鎮座している」
デザインが採用される事になりました。
大きさは一番長い側萼片(下の花被片)で
4cm程度を想定しながら制作を開始。
花被片1枚1枚に自然な動きを持たせた
デザインなので、金属素材のイメージのまま
造形が硬くならないよう曲線を作ってゆきます。
花は左右対称の形状で、その配置の点から
前方に位置する両側の内花被片は側花弁
後方に位置する外花被片は背萼片と側萼片と
区分されていますが、5枚の花被片だけだと
蘭らしさに欠けるというか何だか判りませんが
リップ(唇弁)が付くと蘭らしく見えてきます。
更に蘭の特徴である蕊柱(ずいちゅう)は
雄しべと雌しべが合着して構築されたもので
蕊柱の先端にある葯帽もまた特徴的です。
本作では真珠が収まる様に想作してあります。
次に狐の制作です。
デザイン画の段階では混乱した時代に生き抜く
シャープなシルエットで狐を描きましたが
狐を黄金色のするに当たり少しふくよかにし
豊かさを印象とした視覚的表現に至りました。
ふくよかさ=太っているのではなく
混乱の中での心の豊かさを表しており
「ちょこんと鎮座する狐」に神々しさを
加味した表現という解釈になります。
各々の鋳造工程と下磨き工程を経て…
シルバーの和蘭にゴールドの狐をロウ付けし…
変色等を洗浄後、蘭に彫金のテクチャーを施し…
狐にヘアラインを1本1本入れる事で
蘭の上に狐がちょこんと鎮座する意匠の
画竜点睛となったような気が致します。
ここ数年真珠を使う機会が増えましたが
くりから工房のデザインにおきましても
真珠を留める事で落ち着いた雰囲気となり
本作も優しく上品な印象に仕上がりました。
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