RIP My generous father
1937(Feb.2) – 2021(Aug.2)
この日から暫く時間が止まってしまいました。
このセイコーのロードマチックスペシャルは
私が高校生の頃に父親から譲り受けた
1970年頃の自動巻き式の腕時計で
元々はセイコーに勤めていた父の兄
(つまり私の伯父)から父へのギフトでした。
手前が父、その後ろが伯父、その隣は祖父です。
(女の子はたぶん一番上の従姉かな…)
ムーブメントは第二精工舎(亀戸)製の
52系5206微動緩急装置が搭載されており
振動数もHI-BEAT(8振動)が採用された
当時としてはスペシャルなモデルとのこと。
スペシャルとはいえ50年前の実機ですので
4~5年前にオーバーホールした際に
ベルトの劣化に関して指摘されつつも
特に不自由なくそのまま使えてましたが
先日父が亡くなってから3度もポストが抜け
時計を落としそうになったので交換する事に。
ネットで探してみたらLORDMATIC純正ベルトで
とても50年も前のものとは思えないほどの
保存状態の良いデットストックを見つけました。
(駒の外し方のステッカーまで残ってます。)
父の形見となってしまった時計ですから
また安心して長く大切に使いたいと思います。
まだまだ以前のような日常には程遠いですが
遅れてしまったぶんを少しずつ取り戻しつつ
この時計の針も改めて日常を刻み始めました。