くりから工房~Blog (Archive & Search)

井の頭弁財天と宇賀神像~井の頭恩賜公園

2018-10-27
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井の頭恩賜公園の中にある
井の頭弁財天の探訪記~2018年

かつては月に一度は散歩で訪れたり
住居を探していた時期もあったエリア。

今でも季節の節目に気持ちを入れ替えたり
言葉にし難い普遍的な景色に包まれたくなる。

そんな井の頭池のほとりにある紅一点の弁天堂は
華やぎを添えながら弁財天の存在感を放っている。

井の頭弁財天は天慶年間(938-946年)に源経基が
伝教大師作の天女像をこの地に祀ったことに始まり
1197年に源頼朝が東国の平安を祈願してお堂を建立。
その後、何度か焼失に見舞われる事となったが
現在のお堂は昭和初期に再建されたという事です。

こちらの狛犬は達磨に耳を付けたかのような大胆なお顔。
作者に制作の意図をお伺いしてみたいような気もするが
様々なご当地キャラクターを見慣れているせいだろうか
こちらの表情まで緩ませてしまう愛らしさもあるのです。

本堂裏手の銭洗い弁天では龍神様が口を開けてお待ちかね。
こちらもなかなかユーモラスな表情です(嫌いじゃない)。

井の頭白蛇伝説
首筋に3枚の鱗を生やした娘が実は池の主の化身だったという
その白蛇に変化した娘を偲んで供養のために作られた宇賀神像。
しかし、その顔は娘(女性)ではなく翁である。

過去の「宇賀神」に関する記事

井の頭弁財天のご本尊は8本の手を持った八臂像で
(縁起によれば、この弁財天像は最澄の作とされる)
頭上に宇賀神を載せ鳥居を冠している姿の秘仏であり
簡単にお目に掛かれませんが(巳年に御開帳される)
弁天堂の正面から左手奥にある七井不動尊のお堂前に
ひっそり鎮座する宇賀神を冠した弁財天の石像に救われる。

後背に彫られていたのを見落としたかもですが
二臂の弁財天が剣と宝珠を持つ姿は少し珍しい。
(物凄く珍しいという訳でもないと思いますが)

こちらの弁財天は優しく穏やかな表情をされていますが
宇賀神の方は険しい感じ…こちらも翁でしょうか?

これまで何度も足を運んでいましたが
こうして記事にしてみると新たな発見や
疑問なども次回に繋がる楽しみとなりました。

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銭洗弁財天宇賀福神社~鎌倉

2017-06-30
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銭洗弁財天宇賀福神社(鎌倉)探訪記~2017年

般若とは半蛇であるという説を紐解いてゆく過程で
(~「鬼の研究」著者:馬場あき子氏~より)
人頭蛇身の神である「宇賀神」に辿り着いた際
4年前に一度訪れた銭洗弁財天宇賀福神社を再訪。

御祭神
本宮 市杵島姫命
奥宮 弁財天

蛇(水神)との結びつきが強く、蛇を使いとすることから
あちらこちらに蛇にまつわるモチーフが溢れています。

正三角形を組み合わせた「三つ鱗」は
蛇の鱗の連なりに似ていることに由来。

弁財天では波と組み合わせた「波に三鱗」が定紋とされ
銭洗弁財天宇賀福神社でも所々で発見するのが楽しい。
ディズニーランドでいう隠れミッキーを探すみたいな感じ?

本宮の脇から入る洞窟が奥宮になっていて
岩窟の切れ間から差し込む神々しい光を浴びながら
鎌倉五名水に数えられる清水で銭洗することによって
心の不浄が清められ福寿開運するという御利益。

奥宮には宇賀神と弁財天が祀られています。
巳年の1185年(文治元年)巳の月(旧暦4月)巳の日に
源頼朝公が見た霊夢の導きで宇賀福神弁財天を祀ると
治政は確立され、民衆の平穏を得るに及んだと云う。

宇賀神像~梅若塚木母寺」でも綴ったように
女媧の立体像を中心に色々と探索していますが
こちらは石碑の平面に宇賀神が彫刻されています。

今回、改めて女性の頭部の宇賀神を探してみましたが
前回と同様に見つけることは出来ませんでした。

~宇賀神は日本古来の農耕神~
その多くは男性(翁)の人頭で表される事が多いようですが
中には女性の頭部で表されている事もあり、その解釈の1つとして
伊勢神宮外宮で豊受大神として祀られている「豊受媛神」も
(御饌の神として天照大神の食の世話をする重要な神である)
『延喜式』大殿祭祝詞に宇賀能美多麻と称するという註がある事から
豊受媛神が女性(女媧)を表していると解釈される事もあるようです。
(丹後国風土記に登場する天女が豊宇賀能売神であるともされます)

また後に弁才天と習合し、宇賀弁才天として祀られてからは
市杵嶋姫命(いちきしまひめ)と同一視されることも多く
こちらも女性(女媧)として表す要因の1つとして考えられます。


宇賀神像~梅若塚木母寺

2014-08-30
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般若とは半蛇であるという説を紐解いてゆく過程で(~「鬼の研究」著者:馬場あき子氏~より)人頭蛇身の神である「宇賀神」に辿り着いた際、その奇妙な姿に惹かれ想作してみたくなったのが昨年末に紹介しました蛇身弁財天です(詳細は下記より)。
干支『巳』渦賀巳(かがみ)と宇賀神~扇蔵仕様

宇賀神様が祀られている鎌倉の銭洗弁財天宇賀福神社と
吉祥寺の井の頭弁財天には行った事があったのですが
個人的には「女媧の立体像」を探し求めていました。

そして先日ようやく近くに行く機会に恵まれ立ち寄れたのが
鐘ヶ淵(墨田区)梅若塚・木母寺(もくぼじ)に在る宇賀神像。

201456-2

寺院の裏手に密やかに鎮座している宇賀神像は
トラディショナルなとぐろを巻いた蛇身の姿に
髪を結い穏やかな表情をした弁才天の頭部で
訪れる者を優しく迎え入れてくれるかのよう…。

201456-1

所々苔生した銘が刻まれた石材で囲いがされているが
その縁起などは残されていないようなので詳細は不明。

畏れながらも可能な限り様々な角度から撮影していると
顎から髭のようなものが確認出来る・・・なんと翁か!?

顎鬚さえ無ければ、その佇まいは品のある女性に見えるのだが。。。


干支『巳』渦賀巳(かがみ)と宇賀神~扇蔵仕様

2013-12-31
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叡智の象徴とされる蛇は周期的に脱皮するものとして古いものを脱し新しいものに生まれ変わる事から転じて「復活・治癒」の象徴もとされています。

201384-1

~蛇は雷の精霊とされ、稲妻と結びつき雨をもたらす~

水の神であり雷神に繋がる事からお約束の扇のお印は
背景に雷紋をインクルードさせた扇紋を彫り込む事で
蛇神の後光(光背)のような感じを表現してみました。

目には扇蔵様の誕生石であり『情熱・自由』を表すルビーを留め
舌をペロリと出す事で愛嬌あふれる蛇神に仕上がりました。

そして今年はもう1アイテム想作させて頂きました。

201384-2

般若とは半蛇であるという説を紐解いてゆく過程で
(~「鬼の研究」著者:馬場あき子氏~より)
人頭蛇身の神である「宇賀神」に辿り着いた際
その奇妙な姿を想作してみたいと思うようになり
この機会に最初の宇賀神を想作してみました。

~宇賀神は日本古来の農耕神~
その多くは男性(翁)の人頭で表される事が多いようですが
中には女性の頭部で表されている事もあり、その解釈の1つとして
伊勢神宮外宮で豊受大神として祀られている「豊受媛神」も
(御饌の神として天照大神の食の世話をする重要な神である)
『延喜式』大殿祭祝詞に宇賀能美多麻と称するという註がある事から
豊受媛神が女性(女媧)を表していると解釈される事もあるようです。
(丹後国風土記に登場する天女が豊宇賀能売神であるともされます)

また後に弁才天と習合し、宇賀弁才天として祀られてからは
市杵嶋姫命(いちきしまひめ)と同一視されることも多く
こちらも女性(女媧)として表す要因の1つとして考えられます。

宇賀神でのお約束の扇のお印は、頭上の櫛に見立てられ
鱗を図案化した蛇文をワンポイントとして刻まれています。

~干支を身に付ける~
渦賀巳(かがみ)

間もなく巳から午へとバトンタッチです☆

良いお年をお迎え下さい♪


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