隕鉄(鉄隕石)~ギベオンとムオニオナルスタとは…
古代、青銅器から鉄器へと移り変わり
「鉄を征する者は国を征する」とされた。
隕鉄の利用は紀元前3千年以上まで遡り、装身具も確認されている。
(古代の鉄器で隕鉄製と考えられるのはニッケルの含有量による)
「天からもたらされた恵み」によって作られた装身具であれば
その底知れぬパワーを古代人もキャッチしていたかもしれません。
そんな隕鉄(鉄隕石)は落下地点によって名称が異なるようで
ギベオンは南アフリカのナミビア砂漠で1838年に発見、
ムオニオナルスタはスウェーデン、ノルボッテンのキルナで
1906年に発見され、特にムオニオナルスタは北極圏であり
探索も発掘作業も困難で、埋蔵量も不明のため稀少とされます。
画像にある大きな板状の方がギベオンで
小さく成形された方がムオニオナルスタです。
表面の幾何学模様(ウィドマンシュテッテン構造)は
溶融状態の鉄とニッケルが数百万年いう長い時間を掛けて
冷えて固まって結晶化した事から生じているものとされ
地球上でこれを再現する事はなかなか困難とされています。
今宵は七夕・・・
この「天からもたらされた恵み」を手に握りしめながら
宇宙(そら)とリンクしてみると、日頃の思い悩み事なども
広大な宇宙同様、大きな視野で捉えられるかもしれませんね。
水晶の中に別の水晶が存在するクオーツ・イン・クオーツ。
ある水晶が別の結晶を包み込んだ状態で成長したもので
包み込まれている水晶の方が古く、外側が新しい水晶です。
「内包水晶」という方が正しいイメージなのかもしれませんが
水晶の中にある別の水晶が貫いているようにも見えることから
「貫入水晶」という何やら力強さを感じる和名が付いています。
クオーツ・イン・クオーツにもいくつかの種類がありますが
このように結晶の中に別の結晶が完全に取り込まれている状態は
マニフェステーション(manifestation)と呼ばれています。
インクルードされる水晶のポイントが何とも幻想的です☆
貫入水晶の現物を初めて見たのは7~8年前でしたが
原石に近い状態で装身具に加工するには困難な感じでした。
今回入手した貫入水晶はカボション状にカットされているので
ファンタジックなアクセサリーをデザインしてみたいと思います。
前回のブログでサッカーボールのペンダントを紹介しましたが
想作段階ではペンダントかブローチかで少し迷っていました。
ブローチのアイデアとしては、ジャパンブルーのラピスラズリ、
それもトップが大きくて薄すめ(軽い)ものに装飾を配する…。
そんなイメージを抱くなか、コストパフォーマンスの面でも
想い描いている理想とする石とは出逢えずにおりましたが
ペンダントを納品させて頂いた翌日に出逢ってしまいました(笑)
【メモ】直径:45mm/重さ:20g
しかも、ちょっと訳有りにてお伺いしてみたら
アフガニスタンのディーラーさんの御厚意で
何と表示価格の半値にて譲って下さいました。
瑠璃色の中に鏤めるように配された金粒(黄鉄鉱)も
見事なバランスで色んな意味でイメージ通りの石です。
…という事で、既に2018年にロシアで開催される
ワールドカップ用の石とアイデアも温存してあります☆
遂にこのルビーを使う機会に恵まれました。
この石は、くりから工房始動前の1997年に入手した
所有している大きなルビーの中で最も気に入っているもので
いつの日かこの石を使える想作を1つの目標に歩んできました。
大まかなデザイン・フォルム(ベース)は一発で決まり
その後、22パターンもの細部のデザイン展開によって
コンセプトの【生命力と守護】と【強い意志】を表現しています。
詳細、進展はまた後々・・・。
【ルビーとは・・・】
ジェムシリカはクリソコラに長い年月の中で珪酸が染み込み石英化したもので(セージナイトいう微細な内包物による不透明~半透明な)宝石質の事を指します。
洞察力や物事に対する読みの深さが得られ、美的感覚に訴える力を
発揮させる効果が高い、ニューエイジストーンとされており
アメリカのアリゾナ州やペルーの限られた地域でしか産出されず
その希少性から、とても高く評価されています。
これらの石は、もう13~16年ほど前に入手した物で
下記の詳細ページの画像にも掲載されているものです。
インクルージョンの無いものが高く評価されますが
まるで宇宙から見る地球のように混合する青緑色
(クリソコラに含まれる銅成分による発色)した
掲載した画像のような表情のある方が個人的には惹かれ
宝石界のマザーアースと勝手に呼んでいます(笑)
ビジネスでは、なかなか使う機会に恵まれずにいましたが
近々アバンギャルドなデザインの指輪で使う予定でいます☆
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この石を用いてのオーダーメイドの御希望や
お問い合わせ等は『こちら』からお願い致します。
NHKの朝ドラ「あまちゃん」で
すっかり全国区となった琥珀(笑)
【琥珀とは・・・】
数千万~数億年前に樹木から分泌された樹液が化石と化したもので
その生成の過程で古代の昆虫や植物片などが自然に内包されたものは
その稀少性と共に宝石としても学術的にも高く評価されています。
【コパルとは・・・】
琥珀になりきっていない未だ樹脂の性質が残っている状態のもので
半化石樹脂と化した「若年琥珀」と書くとイメージしやすいでしょうか。
それでも約100万年は経過しているとの事で、鉱物の世界は悠久です。
先日そんなコパルの塊を3ピースほど手に入れました。
どれも5~8mm程度の小さな虫が内包されています。
琥珀の色は黄色~オレンジ系が多く、その色は樹木の種類だけでなく
その経年や環境といった条件によっても当然異なるといえますが
今回手に入れたコパルはマダガスカル産で、どれも薄めの黄色です。
耐水ペーパー#400→#800→#1200→#1500の順で
磨いてゆくとコパルの中が透き通ってくるよ…と教えて貰ったので
夏休みにでも時間を見つけてチャレンジしてみようと思っています。
パワーストーン的には「自然なままの自分が引き出される」と伝えられる(5月の誕生石でもある)とても大きなエメラルドが手元にあります☆
背後に写っている私が普段着けているサムリングと並べてみると
その大きさが判るかもしれませんが、実際は11×9mmあります。
色はやや薄めで、エメラルド特有の内包物(インクルージョン)は
皆無という訳ではありませんが、トップから見ても少しずれた所にあり
それこそデザインによっては大化けする可能性を秘めています♪
こちらの4ピースも以前から所有しているエメラルドで
下記の詳細ページの画像にも掲載されているものです。
こちらは大きいだけにインクルージョンも目立ちますので
コスチューム・ジュエリーのような感じで使ってみたいですね。
映画やドラマなどで使う美術用の装身具としても面白そうです☆
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光の種類(波長)によって色が変わる石
アレキサンドライトと同じような色合いにて
カラーチェンジするアンデシンが入荷しました。
大きさは3mmで、月齢シリーズの新作に使う予定です♪
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パワーストーン的には「穏やかな気持ちを保ち続ける」と伝えられる彩り豊かなメキシコオパールが10数ピース新たに入荷しました☆
画像にあるように、1つとして全く同じ色の石とは出逢えない
遊色効果(プレイ・オブ・カラー)による光の効果が特徴で
個人的には、クリアな表面上にグリーン・オレンジ・ブルーの順で
自分の目に飛び込んでくる石をセレクトするようにしています。
戯れるような光の干渉による輝きは神秘的で
ついつい時間を忘れて眺めてしまいます。。。
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愛媛県新居浜市にある東赤石山の山頂付近のクロム鉄鉱採掘跡で発見された鉱物が、今年6月に国際鉱物学連合から新鉱物と認定されました。
この緑色に輝く新種の鉱物は世界に120種類以上存在するとされる
角閃石(かくせんせき)の一種で、クロムを主成分としており
産地にちなんで「愛媛閃石」(学名:エヒメアイト)と命名されました。
先々大きめの結晶が採掘され、純国産の宝石として加工されれば
是非とも想作してみたいですね。。。