くりから工房~Blog (Archive & Search)

アンリ・マティス「マティス 自由なフォルム」国立新美術館

2024-04-09
アンリ・マティス「マティス 自由なフォルム」国立新美術館 はコメントを受け付けていません

アンリ・マティス(1869-1954)晩年の芸術活動に焦点を当てた「マティス 自由なフォルム」を国立新美術館にて観覧してきました。

約70年に及んだ芸術活動の中で、老年期には病により
長時間同じ姿勢でキャンパスに向き合う事が困難となり
ベッドや車椅子の生活でも取り組むめる表現技法として
色が塗られた紙をハサミで切り取り貼り付けるという
「切り紙絵」に辿り着き、それは大きな効果をもたらした。

身体の自由を制約されつつあったマティスにとって
作品完成という着地点を見い出すためのプロセスは
簡略化し、その合理性さえ表現となったようである。

1つ作品が仕上がるまでには作り直しと手直しを重ね
その膨大に費やされた時間の経過に価値を見い出す。

例えば切り紙絵であれば、紙の継ぎ目・ピンの跡・皴
また意図的に?残された下描きの跡なども生々しく映る。

それは構図の理想的な位置を見つける為の手段であり
そのプロセスもまた作品表現の一部なのであろうと。

「色彩の魔術師」とも謳われるマティスの色彩表現は
彼の死から30年後に世界を彩ったポップアートのようで
それは胎動というよりも30年前にして既に確立していた。

マティス存命中の1951年3月に開催された
国内初となるマティス展が開催された際の
カタログ表紙に採用された「顔」の絵を含め
3点の「顔」が読売新聞社に寄贈されているが
この日の丸のような赤い顔のデザインからは
来日を夢見るようなマティスの思いを感じた。

カット・アウトを応用したデザインの構築は
司祭服から室内装飾までの総合芸術として
とても大胆かつ印象深い色彩で構成されており
そこから優しさだったり穏やかさを感じたのは
それが拠り所になっていたからなのかもしれない。

展示の最終章ではマティス芸術の集大成となった
ロザリオ礼拝堂が展示室内のスペースに再現され
切り紙絵を応用したデザインのステンドグラスを通した
一日の光の移り変わりを疑似体験する事となる。

質朴な礼拝堂の内部にステンドグラスを通した光が
色彩豊かに降り注がれる事で空間が演出されるのだ。

光の演出は250枚の白いタイルから成るキャンバスに
単純かつ大胆な黒線のみで描かれた聖母子像にも及ぶ。

この聖母子像の顔には目鼻口など何も描かれていない。
それはこの聖母子像をこの空間で見る人が訪れた時間
またその人それぞれの心境による想像に委ねたとされ
色彩の探求の果てに辿り着いた最後の境地だとしたら
個人的には最もシンクロした部分でもありました。

最後にもう一枚別の聖母子像を…


「星空を背景にした聖母子」

今日この日に産んでくれた母に感謝の意を込めて。

アンリ・マティス「マティス 自由なフォルム」
会場:国立新美術館 企画展示室 2E
会期:2024年2月14日(水)〜5月27日(月)


萩モチーフのイヤリング~Lespedeza Earrings

2024-03-08
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萩モチーフのイヤリング(Lespedeza Earrings)のオーダーメイドで、K18イエローゴールドとピンクゴールドのコンビで御提案・制作させて頂いたオリジナルデザイン&カスタムメイドのジュエリーを御紹介致します。

萩モチーフのイヤリング~Lespedeza Earrings

萩モチーフのイヤリング~Lespedeza Earrings

萩の葉は蓮の葉と同じように
表面が撥水構造になっており
雨が降るとコロンとした水の玉が
葉に付着する様子(萩の露)が
万葉集などでも多く詠まれています。

今回はその「萩と露」にフォーカスさせて頂き
ペアシェイプカットのブルームーンストーンを
水滴に見立て 萩から滴るようなデザインです。

絵の段階では非対称の片側しか描いておりませんが
シンメトリーになるようにそれぞれのパーツを作成。

ブルームーンストーンも水色が強く浮かび上がる
水滴に相応しいペアを見つけることが出来ました。

大きさの異なる萩の葉を組み合わせる事で
その表情にアクセントと流れを生じさせつつ
そこからスーッと伸びてゆくような萩の花と
下に滴る露を図案化する上での大役を担います。

萩モチーフのイヤリング~Lespedeza Earrings

萩モチーフのイヤリング~Lespedeza Earrings

『萩の露玉に抜かむと取ればけぬよし見む人は枝ながら見よ』
(詠み人知らず)

萩モチーフのイヤリング~Lespedeza Earrings

萩モチーフのイヤリング~Lespedeza Earrings

萩についた露があまりにも美しかったので
実際に手に取って楽しみたかったのだが
触れれば形を留めることができないので
露の美しさは枝を折らずに鑑賞する方がいい。

また「儚く美しいものは、あるままがよい」
..という御依頼主様の考え方にも通じます。

萩モチーフのイヤリング~Lespedeza Earrings

萩モチーフのイヤリング~Lespedeza Earrings

オーダーメイドに関する詳細はこちらから御覧下さい

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「象と象使い」とは~万象リング(象モチーフの指輪)

2024-02-09
「象と象使い」とは~万象リング(象モチーフの指輪) はコメントを受け付けていません

象と象使い とは…
心理学者のジョナサン・ハイトは、人間の「欲求や感情の強さと、それをコントロールする意志や理性の弱さ」を、「象(=欲求・感情)と象使い(=意志・理性)」に例え表しました。

万象リング(象モチーフの指輪)

万象リング(象モチーフの指輪)

それを人間の行動に置き換えるなら
その主導権は欲求や感情が握っていて
意思や理性によって操作出来たとしても
それは無感情だったり無欲な時に限られる。

つまり象を(ある程度)操れる象使いも
いざ象が本能のままに動き出し始めたら
もはや象使いは手出しする事は出来ない。

これらの事を私自身に解り易いように
「モノ作り」に当てはめてみると…

モノ作りする為の欲求・感情(象)が
完成に向けて着実に進行・維持出来ていれば
意思・理性(象使い)による自己操作も順調で
(勿論、実際には試行錯誤が含まれるが)
適切な工程を重ねて完成に近付けられる。

一方、意思・理性(象使い)を駆使しても
そこに欲求・感情(象)が伴わなければ
作りたいモノがイメージ出来なかったり
モノ作りそのものに飽きてしまう…等々
制作意欲を失ってしまう事態に陥り
それが完成して日の目を見る事はない。

つまりモチベーションこそが実権を握っていて
それをコントロールする事は困難だとされる。

これはチームや組織にも置き換えられるので
また時間のある時に考えてみようと思う。

万象リング(指輪)

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2024年干支辰「呼び龍(竜)ペンダント&雨龍タイニーピン」

2024-01-11
2024年干支辰「呼び龍(竜)ペンダント&雨龍タイニーピン」 はコメントを受け付けていません

2024年の干支『辰年』に因んだ「呼び龍(竜)ペンダント&雨龍タイニーピン」の御誂品を御紹介致します。

quricala呼び龍(竜)ペンダント&雨龍タイニーピン

quricala呼び龍(竜)ペンダント&雨龍タイニーピン

キュートに想作した「呼び龍(竜)」を
更に可愛らしくするキャラクターとして
雨龍という龍の幼生をヒントに頂きました。

雨龍とは(あまりょう、あめりゅう、うりゅう、うりょう)
その名が表す通り「雨=水」を司る信仰を具現化した
「雨乞いの象徴」とされる幼龍(璃龍)である。

「呼び龍(竜)」のフォルムを活かしつつ
それまで作り掛けていたものと同時進行で
特に頭部を大胆に改作したような感じです。

宝珠に見立てた真珠を包み込むような感じで
留めるべく蓮華を模した石枠を取り付けました。

この雨龍はタイニーピンとして着用の為
裏側に針を立てた所がこちらの画像です。

雨龍が呼応するような姿が可愛らしいです。

胴体部分には水流をイメージした模様を入れ
真珠を包み込むような「流れ」を表しています。

(↑こちらの画像では判り難いですが)
「q」シルエットから成るquricala龍の方は
茎と葉を新たに作成し真珠を花に見立てて
大きく開いていた口を咥えているように改作。

「quricala龍」は炎を纏った姿で表しており
炎の龍は剣、つまり倶利伽羅剣の化身として
くりから工房らしくデザイン化していますが
花に見立てた真珠のワンポイントによって
ハードなイメージが緩和された印象です。

こうして並べてみる事で2つのアイテムが
呼応し合っているようにも見えますので
そのユニークな関係性もまた面白いです。

末筆ながら、倶利伽羅不動尊が鎮座する石川県を震源とする
能登半島地震で被災された方々にお見舞い申し上げると共に
日常が一日でも早く取り戻せますようにお祈り致します。

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2024年干支辰「呼び龍(竜)ペンダント&タイニーピン」

2023-12-31
2024年干支辰「呼び龍(竜)ペンダント&タイニーピン」 はコメントを受け付けていません

2024年干支辰「呼び龍(竜)ペンダント&タイニーピン」の制作過程を今年最後のブログにて御紹介致します。

干支シリーズ2周目のテーマとして
「モチーフを可愛らしく表現」を掲げ
これまでの4作品を手掛けてきました。
(子・丑・寅・卯)

なので今作の辰もその方向を踏まえつつ
更にテーマを掘り下げて考えみました。

「呼び龍(竜)」

つまり呼応する龍の姿をデザインしました。

2024年干支辰「呼び龍(竜)ペンダント&タイニーピン」

2024年干支辰「呼び龍(竜)ペンダント&タイニーピン」

先ずはquricalaの「q」シルエットの
quricala龍の制作過程から・・・。

画像の撮影日時は9月23日

「モチーフの可愛らしい表現」として
龍の頭部をやや大きめにする一方で
本来その長い胴体を短めとしたフォルム。

くりから工房の龍モチーフはこれまでも
胴体の模様の表現もまた1つのテーマですが
今作では隆々とした丸みを帯びた凹凸に
炎を纏った感じでデザイン化してみました。

炎の竜は剣、つまり倶利伽羅剣の化身とされます。

…が、このままでは曲線の内側に
模様を彫り込む事が不可能となり
いったん適度な位置で3つに分解し
改めて模様を入れる事になりましたが
結果的にはイメージ通りに仕上がりました。

更に裏側のチェーンが通る位置や
細かい部分の修正などを重ねた上で
無事に鋳造工程を経たものがこちらです。

「q」シルエットから成るそのフォルムは
龍が振り返るような動きのある効果を得て
口を大きく開いて呼応するその表情もまた
「呼び龍(竜)」らしさが得られました。

quricala龍(竜)ペンダント&タイニーピン

quricala龍(竜)ペンダント&タイニーピン

黒く燻して陰影がつくと細部の表現や
立体的な部分が浮かび上がりますね。

これが出来上がったのが11月11日。

未だ少々時間に余裕があることと
「モチーフを可愛らしく表現」の部分で
もう少しキャラクター寄りの龍も…
などと思い始め、もう1つ作ってみる事に。

そのフォルムは尺取虫がヒントになりました。

最初のヒントこそ尺取虫でしたが
そこに蛇の要素を加えたフォルムへ。

頭部もリアルな龍のイメージから離れたく
タツノオトシゴ(シーホース)に寄せた
親しみのある可愛らしさを探ってみました。

この時点ではシーホースというより馬寄り(笑)

龍らしく見せる為に喉元の鱗の追加や
頭部の角を強調する事が不可欠のよう。

当初は顎を引いた穏やかな表情を試みましたが
やはり「呼び龍(竜)」という事で上を向かせ
呼応している姿に寄せるみることにしました。

勿論こうする事で顎の下にスペースも確保出来ます。

更にこちらの「呼び龍(竜)」には
宝珠に見立てた丸い玉が留められるよう
石枠を取り付けてみる事にしました。

龍の宝珠は顎の下(首元に隠されている)と
されていますが、ここはキャラクターらしく
そのような約束事よりもバランスを重視しました。

このようにキャラクター要素を優先にした一方で
薄くて軽すぎるとチープさが拭いきれませんので
その印象とのギャップのような重厚さがあります。

「呼び龍(竜/辰)」ペンダント&タイニーピン

「呼び龍(竜/辰)」ペンダント&タイニーピン

昨日、今年一年のお礼参りに訪れた
御滝不動尊の水行場に一緒に連れて行き
滝行にて清水を全身に受けさせてきました。

来年も健やかで実りある1年になりますように。

皆様も良い一年をお迎え下さい。

今年も有り難うございました。

くりから工房

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カテゴリー: Ⅸ: 想作過程

回転するリング『月と星と』指輪

2023-11-11
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バタフライ・ナイフの様に回転する指輪…
その名も『月と星と』。。。

片面は六芒星、もう片面は三日月となる
ネット未掲載のバタフライリングです☆

070928-2

このリングの原案を考えて
最初のモデルを制作したのは
27年前の1996年でした。

070928-3

翌年には数パターンデザイン展開して
このモデルもその中の派生型になります。

5年前くらい前からリバイバル?で
あちこちで見かけるようになりました。

070928-1

ワンサイズ(#10)で展開中ですが
特別オーダーにて#14での制作です☆

070831


エメラルドのリング(指輪)

2023-10-28
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エメラルドとバケットタイプのダイヤモンドを組み合わせたリング(指輪)のオーダーメイドで、オリジナルデザインによるカスタムメイドならではのジュエリーに仕上がりました。

 エメラルドリング(指輪)

エメラルドリング(指輪)

「シンプルなタンクリングのようなデザインを…」
との御要望に、お父様のタイ留めに留まっていた
エメラルドとバケット・ダイヤをお預かりして
色々と組み合わせてデザインを展開してゆき
最終的に6案にまとめ御提案致しました。

その中から6番目のデザインが選ばれました。
僅かにXスタイルに傾かせたシルエットは
シンプルながらも印象的なフォルムの指輪です。

印象的なフォルムながらも着け心地の良さや
日常的の使い勝手の良さを十分に考慮しながら
その個性がはみ出し過ぎないようにまとめました。

エメラルドを横向きにした時の縦の大きさと
バケットダイヤを縦向きにした時の大きさが
ほぼ同じくらいの石をお預かり致しましたので

このような向きで石を配置し揃えて活用する事で
モダンな印象のデザインが浮かび上がりました。

エメラルドの指輪(リング)

エメラルドの指輪(リング)

プラチナによるしっかりした存在感で
シンプルかつ現代的なデザインながらも
普遍的に使えるエメラルドの指輪です。

エメラルドとは・・・

オーダーメイドについて…

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掲載情報:ART BOX Vol.31 / Handmade Creators File IV

2023-09-28
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今月発刊されたハンドメイド作家の「今」を展望する「ART BOX Vol.31 / Handmade Creators File IV」に、作家活動時の雅号 三橋月成(Gessei)名義にて見開き2ページ5作品がゲスト掲載されています。

「日本のハンドメイド・カルチャーを世界に発信」と題し
様々なジャンルの作り手と作品が掲載された保存版だそうで
2016年のART BOX Vol.26以来2回目のゲスト掲載になります。

5月中旬に推挙の御連絡を頂いて以降
かなりタイトなスケジュールでしたが
良い感じのアーカイヴに仕上がっています。

ご興味ある方にはフライヤーを配布しております。

Handmade Creators FileⅣ


カテゴリー: Ⅱ: お知らせ

花火モチーフのペンダント~真珠(パール)バージョン

2023-08-22
花火モチーフのペンダント~真珠(パール)バージョン はコメントを受け付けていません

花火をモチーフに真珠(パール)を留めたペンダントのセミオーダーで、シンプルなデザインながらも存在感のあるペンダントに仕上がりました。

花火モチーフのペンダント(真珠)

花火モチーフのペンダント(真珠)

御依頼主様のお母様の真珠の指輪をお預かりして
『hanabi』ペンダント への改作を御提案致しました。

花火を見上げている人々は誰もが上を向き
そして誰もが笑顔でそれを観ています。

つまり「花火」というモチーフは
人々を笑顔へと導いてくれるのです。

真珠の指輪の腕の部分を切断し
K18イエローゴールドの元枠を活用し

hanabiペンダントのセンターを
くり抜いて元枠を搭載させます。

元枠にはダイヤモンドが取り巻かれており
hanabiの本体(シルバー)とのロウ付けは
ロウが融解した一瞬との勝負になります。

ロウ付けした直後の元枠は真っ黒に変色。
酸洗いして酸化被膜などを除去したのち
磨きの工程を重ねて仕上げてゆきます。

スパークをイメージしたテクスチャーを全体的に施し
センターの元枠から強く放射状に放つような感じで
hanabiの煌びやかさと合わせて表現してゆきます。

およそ50年程前に作られたであろう
その指輪の意思を継承するかのように
最後に真珠を元の状態に留め直し
新たな存在として魂が吹き込まれました。

その刹那的な一瞬を目にした人々が
「上を向いて笑顔になるモチーフ」

大輪から放たれた瞬間的な輝きによって
喜びや祝福の気持ちを抱かせてくれます。

オーダーメイドについて…

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布施弁財天の不動明王像

2023-07-29
布施弁財天の不動明王像 はコメントを受け付けていません

千葉県柏市の紅龍山布施弁天東海寺へ参拝して来ました。

807年に紅の龍がこの地に姿を現して弁天様と共に開山されたと云う、関東三大弁財天のひとつだそうです。

桜門をくぐり振り返ると見事な龍の彫刻に真夏の強い朝日が降り注ぎ神憑っているかのようでした。

参拝後、境内を散策していると…

赤い布に包まれた石像を発見しました。

近づいてよく見てみるとお顔の特徴と

右手に剣を持っているように見えるので

不動明王であろうと推察しました。

ところでこのお不動さんはなぜ赤い布に包まれてるのだろう?

赤は明(あかき)であり「あきらか、陽の気、明確」に通じ
血の色=生命の色であり、魔除けの色でもある。

お地蔵さんが赤い前掛けを纏っていますが…

古くから赤い布や紙を奉納する風習があったようで
生命の色という解釈は、不幸にして亡くなった子供が
生前使っていたよだれかけをお地蔵さんに掛ける事で
地蔵菩薩がその子の魂を極楽浄土へ導いてくれるよう
願掛けされていた事とも通じるように思える。

そんな赤い布(前掛け?)が不動明王を包むのは…

不動明王の憤怒を鎮める為なのだろうか?
その地域の陰の気を消すためにだろうか?
それとも他に禁断の秘密があるのだろうか?

これ以上は自力では解決出来そうにないので
布施弁天さんにお伺いしてみました…。

この不動明王像は布施弁天さんでは
「風天さん」とか「風小僧」と呼ばれてるそう。

なるほど、風天は風神や流行神の主…

風が塵を除くように、智慧は煩悩という塵を除く。

という点では不動明王にも通じます。

一方で強風は時に物事を破壊してしまう程で
そんな強風を背負ってくれているようでもある。

そして一番知りたかった赤い布については…

心優しい人の手によって季節ごとに衣替えされていて
その姿は誰にも知られずに見掛けられる事もなく
恐らくただその人が信じるものや大切にしたいものに
衣を着せてあげているだけではないかという事で
布施弁天さんも特に何も詮索もされていないそうです。

きっとそうした思いそのものが心の救いであり
心当たりを得られていらっしゃるのかもしれません。

取り敢えず何かが封じられているようでなくて良かった。


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